愛の貧乏脱出大作戦 前史

愛の貧乏脱出大作戦は、レギュラー化される前、日曜ビッグスペシャルで数回にわたりパイロット番組として制作されていました。

愛の貧乏脱出大作戦の原型は、1995年春に放映された日曜ビッグスペシャルです。1997年までの3年間に夏・冬の合計6回放映されたのち、1998年04月13日よりレギュラー化されました。日曜ビッグスペシャルで放映された店舗は、1回につき2~3店舗ですので、合計10店舗前後と思われます。

ファンの方々の情報や過去の新聞欄を参考に 日曜ビッグスペシャルで愛の貧乏脱出大作戦の原型が放映されたリストを作成してみました。まだ最初の数回が調査できていませんので、詳しい情報をお持ちの方はお知らせください。

愛の貧乏脱出大作戦 前史 日曜ビッグスペシャル

愛の貧乏脱出大作戦の原型は、日曜ビッグスペシャルです。1995年の3月に第1回が放映され、以後夏・冬の半年サイクルで放映されたのち、1997年4月にレギュラー化されました。

当時放映された店舗は、1回につき3~4店舗ですので、合計10店舗程度に及ぶと思われます。唯一、第3回で貧乏芸人として出演されたマジシャンのダーク史郎本人がYouTubeに当時の番組をアップしている程度です。
情報をお持ちの方がおられましたら、朱夏さんの掲示板までお知らせください。

[前史01] 日曜ビッグスペシャル 1995/03/12 19:00-20:53

サブタイトル
「"貧しさに勝った"愛の貧乏脱出大作戦」
1日食費3000円大家族11人、初の里帰り旅行祖父母と感激の対面
▽"泣かないで父さん"脱サラ父の明太子を売り歩く幼き兄弟
▽苦節30年演歌夫を支えた妻号泣結婚式

備考
朝日新聞には、TV欄に以下のような紹介記事がありました。
東京・新宿の路上でパフォーマンスを演じる手塚寛さんの夢は、世界のエンターテイナーになること。夢をかなえるために貧しい生活を送っている手塚さんを、大道芸人が集まるパリの広場に連れてゆく。

[前史02] 日曜ビッグスペシャル 1995/12/03 19:00-20:53

サブタイトル

「貧しさに勝った涙と笑いの貧乏脱出作戦」
母さん僕も死ぬ…借金残し夫蒸発、母の見合いに息子涙
▽倒産寸前ガンコなラーメン店主タイ2000キロスープ探し
▽四畳半一間ガスなし極貧発明家&大家族11人激安旅行

[前史03] 日曜ビッグスペシャル 1996/07/14

サブタイトル

「貧しさに勝った涙と笑いの貧乏脱出作戦」
父さん泣くなよ息子の願い…借金地獄アガリ性のまずいラーメン屋
6畳1間1件やガスなし食費200円・42歳極貧芸人
▽月2組の客 胃、胆のう、子宮なし民宿女将ほか

備考

ナレーター:井上真樹夫
レポーター:笑福亭笑瓶、北野誠、磯野貴理子、中村有志

[前史04] 日曜ビッグスペシャル 1996/12/22

サブタイトル

「"どん底から脱出"貧困・借金にまみれた家族の復活大作戦"」
借金3億円!! 6人家族の弱小スーパー決死の改造
▽倒産寸前アガリ性の55歳ラーメン屋に鬼教官大爆発
▽収益はゼロ!! 身重の妻抱えた(秘)うどん屋ほか

[前史05] 日曜ビッグスペシャル 1997/07/27

サブタイトル

世の中に、こんな貧乏な家があったのか"貧乏脱出大作戦"
下町のオンボロ食堂が見事に変身懐かしの味復活
▽借金3000万円まずいラーメン屋主人地獄の特訓
▽極貧民宿美人女将が子供と別れ涙の修行ほか

[前史06] 日曜ビッグスペシャル 1997/12/14

サブタイトル

世の中に、こんな貧乏な家があったのか(6)"貧乏脱出大作戦"
鬼教官の特訓に母娘涙地獄の居酒屋修行
▽借金6000万円どん底生活52歳焼肉女将
▽極貧中華店主が黄金チャーハンで人生最後のかけ
▽アナゴ妻

レポーター:笑福亭笑瓶 貧乏居酒屋大改装 親子三代涙の修行 貧乏居酒屋一八 依頼人:岸田禮子さん、72歳の父、22歳の娘。家族全員料理経験なしの素人。飯能市の住宅街。給料が払えず料理人がやめた2年前から赤字が始まった。借金900万円。月の赤字は15万円。依頼人と娘はEnjoy 天狗 東品川支店で接客修行。接客達人村岡浩昭は、大手外食チェーンの社長や役員などを歴任して現在は外食専門のコンサルタント。
メニュー開発には達人はつかず、家族で独自開発。

備考:

1997年12月14日の放映に(6)と付いていること、ダーク史郎さんがアップしている1996年7月14日の放送台本に「愛の貧乏脱出大作戦 PartIII」と書かれていることから、この前に2回放映していることがうかがい知れます。

その他、ネットでの記録を集めると、以下のような話題がありました。

No 登場店 内容
1 宇都宮の焼肉屋 韓国に渡り、本場の焼肉料理の作り方を教わった。閉店。(サポーター:彦麻呂)
2 売れないマジシャン 1996年7月14日の第3回に登場。人気マジシャン故ダーク大和の弟子、ダーク史郎が出演。ダーク史郎さん本人がYouTubeに当時の番組をアップしている。(レポーター:中村有志、ナレーター:井上真樹夫) 本人のブログに、当時から台本があって、いろいろ貧乏演出をさせられていたことが書かれています。台本も載っています。
3 東京下町の定食屋 味はいいのに店が汚くて貧乏な早稲田あたりの東京下町の定食屋。(サポーター:笑福亭笑瓶)
4 カレー店 蛇の夢を見る気の弱い主人が経営するカレー店(サポーター:中村有ニ)
5 大宮の穴子飯 第6回に登場した「アナゴ妻」のことと思われる。
6 博多の明太子屋 第1回に登場した明太子屋で、経緯は不明だがレギュラー番組でも再登場した「ふじよし」だったという話がある。
7 伊豆の温泉旅館 旅館の玄関に古い洗濯機を置いてその上に植木鉢を乗せただけという手抜き風情の旅館。
経営が苦しくて旦那の生命保険を解約した次の月に旦那が死亡するという絵に描いたような不幸の襲ったおばちゃん。

第1回と第2回では、大家族の貧乏生活&旅行という後のビッグダディー的な要素が混ざっています。修行や特訓が形になってくるのは第4回から第6回の中です。

第1回の手塚寛さんとは、サンキュー手塚という名前で世界的に活躍している大道芸人さんのようです。

第3回出演のダーク史郎さんがアップしているYouTubeのエンディングロールを確認すると、笑福亭笑瓶、北野誠、磯野貴理子、中村有志(出演順)とあるので、この日の放映では4件の貧乏脱出が放映されたように見えます。

ダーク史郎さんがブログにアップされている台本を見ると、当時すでに「貧しさに勝った!愛の貧乏脱出大作戦」というタイトルが付けられており、愛の貧乏脱出大作戦というタイトルが放映開始のかなり前から出来上がっていたことが伺い知れます。