番組上は、理屈ばかり言うが、やる気も技術もない「ダメ店主」として描かれていました。実際はどうなのか、是非いつかお会いしてみたいと思っていました。ドッグ氏は見てのとおりの二枚目で、とても明るく感じのよい方でした。番組について訊いてみると、だいたい次のとおりでした。
番組について一切知らないまま「ありがたい申し出」と出演を受けたところ、突然大阪行きを告げられ、これには三人とも驚いた模様。彼は、あの「リスドオルミツ」の廣瀬満雄氏を尊敬していて、廣瀬氏のような人に学べるなら土下座してもいいと思っていたと言う。
ところが、「青い麦」の福盛氏はあまりにも彼のこだわりに反した考えを持つ人物であった。自分を無にして福盛氏に従うことも考えられたが、思い切りパンへのこだわりが強い彼としては、自分を裏切ることができなかった。「青い麦」のパンドミを見、食べた瞬間「これは違う」と思い、修行を離脱するチャンスを狙っていたので、決してやる気がないわけではなかった。
あれ以後、彼のこだわりはさらに徹底したものになっており、テレ東に「どちらのパンドミがおいしいか、福盛氏と対決させてほしい」と申し入れたそうである。
ちなみに、食パン100斤対決の際、自分のパンだけ一つも売れなかったのは「やらせくさい」と言う(番組内で売れた一斤もスタッフが買ったらしい)。普段は好評だからだ。
ただいま本の出版を考えており、その中で福盛氏の理論を論破する予定。私の見たところ、彼は職人ではなく学者であり、生粋のパンオタクでした。
上の写真でドッグ氏が手にしているのは、何とマンゴから取りだした酵母菌だそうです。この時、来ていたお客さんに訊いてみると「ここのパンを食べて、はじめてパンの味を知りました」と言うことでした。
横浜市旭区鶴ヶ峰1−9−19 相模鉄道・鶴ヶ峰駅下車(イトーヨーカ堂の隣)
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