#0129 01/03/26 たこ吉 

概要

店名 たこ吉
番組サブタイトル 続く暗闇・・・足立区のリストラサラリーマン
父子 命がけたこ焼き修業・後編&抜き打ちチェック第13弾!
場所 足立区西新井本町1-17-34 環七沿い
達人 アメ横 「志村商店」志村勝久
「ひっぱりだこ」揚野雅史
修行メニュー
レポーター 不明
ナレーター 乱 一世
ゲスト 高橋英樹・中尾ミエ・大林素子
作戦 作戦1 「商い」に「給料」はなし!客が来ない=収入ゼロ このリスクを自覚する。
    「攻め」の商売で年商1億・・・あの「アメ横」で日本一の「話」の魔術師と出会う。
作戦2 本人の意志を尊重し、「小スペース」でもスタートできる「たこ焼き」で勝負する。
    屋台から3年で28店舗!自称「たこ焼き界の武闘派」に闘いを挑む。
作戦3 全身全霊で「息子」の未来を「バラ色」にする。
    経済的に、男として、主人として・・・3つの自立で息子に「幸せ」をもたらず。
現状 閉店

貧乏状況

ピッチリ横別けのサラリーマン風のおじさん。年収700万円の頃にマンションを購入したものの、離婚し追い打ちをかけるようにリストラにあう。子供にランドセルさえ買ってやれない。24通の手紙と数えきれない電話で、店もないのに修行をさせてくれという虫のいい依頼に、番組は立ち上がった。(よ~し、サイコーの修行バラエティを見せてやる!といったかどうかは定かでは無い)

店主

修行&達人

前半は、アメ横でのたたき売り修行。腹から声を出すというのは、客商売の基本だと思う。

後半は、自衛隊予備役の揚野達人のつてで、自衛隊で規律訓練。

「たこ焼きなんかさせへんで、オレがストップかけるど!」

スタジオ展開

息子は、春休みの間に25m完泳するのが目標なんだが、こちらもどうも目標達成できなかった模様。

その後のお店

2003/12火事で店舗消失し復活ならず。2016年現在、跡地はコインパーキングになっている。

感想

実は、tavecさんの掲示板に揚野さんからメールが届いていました。


2001年3月26日衝撃的放送!

「番組初、店舗のないリストラサラリーマン」・・・その驚愕事実が発覚!

達人である「ひっぱりだこ」社長:揚野さんから下記のメールが私宛に届きました。
愛貧フリークの方々に是非とも熟読して頂きたいので、揚野さんに許可を頂いてHPに掲載します。
みなさんがこのメールを見て、どのようにお感じになるか聞かせてください。

私個人的には、今回の依頼人の人間性に疑問視を抱かざるを得ません。
楊野さんの強烈なインパクトのある修業は、依頼人には最適かと思われます。
来週へと続く番組で、どのように取り上げられているのかをジックリ見ましょう!

○2001年3月27日の受信メール

たいへんお見苦しい点が多々あった事と存じます。
只、弁解ではありませんが実際のところ私自身からの演出は多少ありましたが、
一切のやらせ的な段取りはありませんでした。
とくに今回は番組が番組だけに弊社としても売名にもなるが
一歩まちがえば存亡の危機に関わる大問題とし、最大限の臨戦態勢でのぞみましたが・・
あまりにも依頼人に心がないのである意味、驚嘆させられました。

一例を申しますと弊社があえて局に頼らず社費で用意したアパートや布団が不満で
スタッフと同様にホテルで宿泊させるようクレームを入れたり、
自分が希望して来たにもかかわらず「なぜ、こんなに働かされるんだ!」との抗議。

とくに許せなかった事はアシスタント・ディレクターに対しては驚く程、横柄な態度でありました。
私事ですが、10日間の取材の前日に長男が誕生し子の顔を見たいのもそこそこに
毎日朝10時から翌朝3時、長い時は5時まで付き合いましたが
依頼人は自分の子供には「台本、台本!」等と、少しの感謝の意もありませんでした。
本当にスタッフの方々も弊社もあきれ返った収録で終了した時には疲れだけが残ってしまいました。

○2001年3月28日の受信メール

お気付かい頂き誠にありがとうございます。どうぞこのメールも含め原文のまま載せて頂いて結構ですのでよろしくお願い致します。
初回のメールにも打たせて頂きましたが、今回私自身は彼の態度もさることながら、一番許せなかった事は自分の生活環境と実子をさらし者にしてまでもああいう選択肢をとった人間であることです。

自分の貧乏を売り物にして・・・自分の値打ちを下げてまで。
はっきり言って彼は商売だけでなく人生も舐めていたようです。

正直言って私は今でこそ達人として登場することができていますが、実際つい3年程前までは、依頼人の吉田氏よりたいへんな生活状況だったんです。

たこ焼の前の事業がおぼつかず、自宅は銀行抵当に入った上、事業債務や事業の為の個人債務を含めて総額は4000万円強までに膨らんでいました。
実際、今思えばそんな大金をよく揚野個人に銀行も貸してくれたものです。
とくに自宅についてはバブル崩壊のさなか抵当権もあり即売却もままならない状態でした。
そんな中で私がした選択は不動産屋を通じて自宅を他人に貸すことでした。
高いローンの支払いはこれで免れました。では私自身はどうだったかというと・・・昨日まで4LDKの駐車場付きの家に住んでいた人間が18000円のボロボロのアパートへと引越して再起を誓ったものでした。(彼自身もそういうことが可能なのです。)

その後・・・登場している専務の仲西氏と私の愛妻と3人で朝の10時から翌朝の3時まで17時間、1年365日ホントに無休でたこ焼を焼き続けました。社長と呼ばれる今も無休ですが商売とは・・・ホントにバブル崩壊のこのご時世に頭角をあらわすためには人の2倍や3倍じゃカタチにもなりません!10倍やって初めて食って行けるものなのです。

依頼人は本当にウソつきでした!
質屋もウソ電気を使用しないのもウソ(なぜテレビやステレオは入れないのか?)
新聞配達をしていましたの本人によるふれ込みも朝刊、夕刊ならまだしも、たかだか1ヶ月に何回かしかない赤旗新聞です。
建築現場なんかまともに働いてませんよ。なんで10万円なんですか!毎日勤めていないからです。
基本的にさぼりで見ているところしかしない彼が勤まる訳ありません。
弊社としても受け入れ当初は本気で立ち直らせてやろう!と熱い気持ちで受け入れましたが、日を追うごとに腹立たしさが増すばかりでした。
尚、今回の取材および放映に当たっては一切の虚偽がなかったことを達人本人が証明致します。
そういうのがキライな私はスタート前に製作会社に対し(一切のやらせ、強要はせず貴社中心の取材といたします。)と念書をとったぐらいですから・・・

2週目の自衛隊での訓練についてはそんな急に連れて参加させられる訳ありません・・・
これは製作会社が計画されたものではなく予備自衛官である私が収録前に、依頼人の精神教育になればと前もって自衛隊広報官を通じて師団長から許可をもらったものであります。
けして局側からの依頼では取れなかったものだと思います。

○2001年4月1日の受信メール  「メール掲載について」

達人として掲載したメールに対し賛否両論の意見が交錯しているようですが、何も私は彼自身に集中砲火をあびせて私自身を肯定したかった訳ではありません。
各自からの投稿の中に番組の信憑性を問うような内容があったのでその事実を証明するべきと、いらぬ使命感にかられたのが事の発端でありました。

結果的に彼を全面否定するようなカタチと受け取られてしまいましたが、誠に遺憾であり自分の文章力のなさを痛感させられる事になってしまいました。
私の無知な投稿を読んで戴き、お気分を悪くされた方々に対しこの投稿を通じて謝罪させて戴きます。誠に申し訳ございませんでした。
軽率な判断であったと反省しHP製作者様に対し削除をお願い致しました。

番組についてはどうしても時間の都合上10日間のうちのほんの一部しか放映される事しかできません。
吉田氏の修行の中においては弊社側の強制とはいえど、彼の今までの生活から考えると地獄ともいえる10日間を耐え抜かれた事も事実であります。
このことに対しては私どもも補佐として登場している仲西も認むるところであります。
組最終に店舗捜しと結ばれましたが、我々は店舗の開店までではなく、技術の向上と商人としての精神面の強化を担ったものであり、彼の店舗開店に至っては関するところではございません。

しかしながら縁があった以上、もし開店される折には弊社も全面的に支援する覚悟であります。
末文になりますが生来の無知さゆえ短絡的な文章力で掲示板をお騒がせした事を深くお詫び申し上げます。

ひっぱりだこ 代表取締役社長 揚野雅史


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