店名 | カレー&洋食「チュウス」 |
番組サブタイトル |
ふろなし家族一致団結 目指せ究極カレー |
場所 | 目黒区上目黒2-16-15 |
達人 | |
修行メニュー | |
レポーター | 不明 |
ナレーター | キートン山田 |
ゲスト | 不明 |
作戦 | 不明 |
現状 | 閉店 2004年夏頃、ご主人体調不良のためとの情報あり(←MITSUMOTO氏の取材では、奥さんが入院し、亡くなってしまったので、お店を閉めて故郷の新潟に帰ったとのこと) |
汚い店内に壊れたイス。暇なのに厨房を掃除しない。風呂無しの家に住んでいるので、閉店後に銭湯に駆け込まないとお風呂に入れない。
オープンして14年、始めの5、6年は順調だった東京・中目黒のカレーと定食の店。 その後どういう訳か売上げは下降線今では家計が火の車、6畳二間のアパートで家族5人生活するのがやっとという状態になっている
依頼人の店長は都内有名ホテルのレストランの他、ドイツでの修業経験を持っているのだが…
番組ではまず店舗の改装とあたらめてカレー専門店での修業を提案したまずは修業先にふさわしい店を探すべく、依頼人自らのカレー食べ歩きから始まった
貧乏の危機感はイマイチ。でも娘が3人。自分の修行するカレーを求めて旅に出る。買ってきたカレーを全部食べお腹一杯になる。
玉ネギを黄金色になるまで徹底的に炒める。達人・大宮さん伝説の名言『炒めてくれ炒めてくれ』が炸裂。
猫背気味で落ち着きなくスタジオに登場する主人。ややちょっと水っぽいカレーに疑問符。
【放送翌日】¥192,250達成!
チュウスの貧乏像は幾分つくられたものだと思います。もともと困っていなかったのに、番組の方から出てくれと頼まれて承諾したのは良いけれど、修行先で習ったのが、ニンニクたっぷりのカレーライスだったため、近隣のサラリーマンが敬遠したとか。
これは愛貧あるあるのパターンで、テレビを見て客が殺到すると、近隣の常連さんたちは来なくなり、やがてブームが去ると、放送前以上に経営が苦しくなるという展開。店主がだらしないのは昔からで、いまでも幾つかのブログで昔の常連だったという人のコメントがチェックできる。結局分不相応のお店というのが一番ダメで、「汚いしだらしないけど、落ち着く」という店もあるんじゃないかと。番組に出なければもっと延命できたお店だったのかもしれない。
ちなみに、昭和60年9月25日発行『とうよこ沿線』第30号には以下の様な記述があるらしい。
中目黒駅から歩いて5~6分、目黒銀座の中ほどに、カレー専門店「チュウス」がある。
この店には、中辛から20倍まで6段階の辛さをもつカレーライスがあり、20倍の大盛りを2杯食べたらビ-ル3本、3杯で焼酎を2本、5杯たいらげると「店そのもの」をいただけるという。
われわれ学生部取材班のY・Ha・Huの3人は、さっそく偵察に出かけた。
われわれは、中辛・7倍・20倍をそれぞれ注文した。中辛は、ごくふつうの辛さ、7倍が一般人の限界といわれているので、20倍がどの程度か読者も想像がつくのではないだろうか。
私・Yは、7倍にチャレンジする。さすがに一般人にとっての限界といわれるだけあって、かなりの手ごたえだ。口の中がヒリヒリと痛む。20倍に挑戦しているHaを見ていると、なんと「うまいですね」などとニタニタしながら食っているではないか!
こいつの舌はどうなってるんだろう。Haは、あっさり一皿たいらげてしまった。私は、このままでは引き下がれない。さっそく20倍を食ってみることにした。運ばれてきたルーを見ても、他のカレーとなんら変わるところはない。ところが、ひとたびそれを口へ運んだとたん、このやさしげなカレールーは鷹の爪をむき出した、辛いなんてものじゃない。まるで口の中を熊手でひっかき回されているようだ。油汗が流れ、全身がふるえる。
苦闘の末、残りが4分の1ほどになったとき、私はダウンした。
それを待っていたかのようにHaは、「もらっちゃっていいですか?」と尋ねるやいなや、私の皿を取りあげ、ペロリと食ってしまった。
マスターとその奥さんも、「こんなに余裕をもって食べる人は初めてですよ。ふつうは息もつかずにイッキに食べるのがコツなんですけどねえ」とビックリ。
Haは、例によってニタニタ笑いつつ、「次は20倍の大盛りを5杯食べますよ」と宣言した。マスターの顔が青ざめたことは言うまでもない。
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