#0068 99/10/11 古賀乃屋

概要

店名 菓子処「古賀乃屋」
番組サブタイトル ”腕はいい”でも売れない “日曜大工”で稼ぐ嘆きの和菓子職人
場所 放映当時は、福岡県甘木市(現朝倉市)庄屋町1724 
2000年より 甘木市大字一ッ木370-1 
現在は市制が変わり朝倉市になったので、朝倉市一木370
達人 京都上七軒「老松」太田達
修行メニュー 甘木どら焼き(栗あん餅入り) 300円 甘木どら焼き 200円 上生菓子 250円~
レポーター 不明
ナレーター 乱 一世
ゲスト にしきのあきら、西川峰子、早見優
作戦
作戦1、他県からも買いに来る“九州一のどら焼き”を売る。
“看板だけの洋菓子屋”から“和菓子の専門店へ”一大改革”をする。
8割の人に支持された技術を“進化”させ“開花”させる。
作戦2、和菓子の名店“1000軒以上”がひしめく“京の老舗”の門を叩く。
菓子一つに“魂”を込める、“和菓子職人の心”を知る。
“伝統と今風”が同居した“現代の和菓子”に触れる。
作戦3、食べた瞬間“おおっ”と唸る“新感覚どら焼き”を開発する。
京和菓子の“繊細な仕事”で生まれるアン柱をにする。
“四季おりおり”の素材を取り入れた“革命的などら焼き”で勝負する。
現状 2020年5月末閉店。お店はたぶん2019年か2020年に開店50周年。ご主人は2020年でおそらく70歳。新型コロナによる自粛が広がる中で、ここいらでお店をたたむのも決断としてはただしいのではないでしょうか。

貧乏状況

売れないので和菓子ではなく洋菓子やらクッキーやらを売っている。それでも儲からないので大工仕事で日銭を稼いでいる。

店主

和洋菓子職人歴40年。どら焼きの腕はなかなかのもので達人も感動。

達人

テレビには良く出てくれる京都の高級和菓子店。一度きりの茶席のための和菓子を考案するという恐ろしく高レベルのお店。

スタジオ展開

その後のお店

2010/10のその後スペシャルで、2000年6月の移転直後に、包装紙メーカー不備によるカビ問題が発生。年2500万円あった売上が、カビ問題によって今は年商300万円に落ち込んだと報告。とんだとばっちりだ。本来であれば包装紙メーカーに被害補償をさせる事案だと思うが…。

YouTubeに2017年4月のお店レポートがUPされていました。


Google Street Viewでは2015年でもしっかりと存在しているので、問題は克服したのではないかと思われる。
2015年7月頃のGoogle StreetViewより

感想

放映時の店舗があったお店の前は、「中央通り」という名前がついており、町名も「庄屋町」となっている。つまりここはかつて甘木市の中心街として繁盛していたものの、昭和から平成に時代が移り、お店が歯抜けのように消えていったところだった。 放映時の30年前にオープンというのだから1970年頃。当時はまだ商店街としての形を保っていたのでしょう。そして、作戦にある「他県からも買いに来る“九州一のどら焼き”」というのは、そういった意味で、地元だけではもう売れないよ、という意味が込められていたのだと思う。 家賃が6万円と比較的安いこともあって、借金を返し貧乏から脱出し、それなりに資金をためて、新店舗をロードサイドにオープンしたというのは賢い選択だった。 1970年から20年ほどは甘木で愛され、90年代は苦しんだけど、2000年台は20年間ロードサイドでお店を続けられたのだから番組に出演して良かったのではないか。


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